最近読んだ本「ツバキ文具店」@and_kichijoji

毎週火曜と水曜は、吉祥寺にある「and_kichijoji」というカフェギャラリーでお店に立っていることは、読者の皆様はすでにご存じでしょう。




井の頭公園とは駅を挟んで逆方向に位置し、東急百貨店が近くにある。

平日でも人通りが多くてにぎわっている場所。

住みたい街ランキング1位でも知られ、活気のある楽しい街。


そこから少し奥の通りを入ったところにand_kichijojiはあります。

大通りの喧騒から一変して、とても静かな通りの並びのため、店内もゆったりした時間が流れています。

2017年の9月からスタートし、まだ「知る人ぞ知る」存在。



不思議そうに下から2階を眺める人、立ち止まって看板をじっくり読む人がほとんど。

そんな中、階段を上って店内まで来てくださる方は、きっと何かのご縁に導かれて

来てくださったんだと思っています。


そして、お店に来てくださる方はどなたも素敵な方ばかり。

お話しをしてくださったり、おひとりでゆっくりお茶を飲まれたり、

思い思いの時間を過ごされます。


まるでロープレの中に出てくる道具屋のおやじみたいやな~(心の中では出身地の岐阜弁で話している)といつも思ってます。

町を彷徨う主人公の勇者を中心としたパーティが情報や宿を探していろんなお店を訪ねる。

そして、どんなところか恐る恐る入ってみたらそこはカフェギャラリーだった。

「よく来たな。」(いらっしゃいませ。)

そんな感じ。

必要ならば休息を取りますし、そうでなければ立ち去ります。それでいいと思います。



ですので、お客様がいらっしゃらないときはゆっくり読書をして過ごします。

(sumiko!仕事しろ!という突っ込みは聞かなかったことにします。)

お店には本がいくつか置いてあり、どれも興味深いものばかりです。

いずれまた、それらの本もご紹介します。


そんな中手に取ったのが小川糸さん著「ツバキ文具店」。

静かに物語ははじまります。

暖かな午後の日差しの中、まったりとまどろみ始めます…

(sumiko!起きろ!)


主人公の鳩子(通称ポッポちゃん)は20代後半の女の子。

(ほほう。)

書道を6歳から始める。

(あら、私と一緒だわ。)

のんびりと鎌倉の自宅で文具店を営みつつ代筆屋さんとしての仕事も請け負っており、

一人ひとりのお客様との出会いのエピソードから物語が動き出す…

(ちょっと強引だけど、and_kichijojiで働いてる私とちょっと似てるんじゃないかしら?あと鎌倉よく遊びに行くし、若干の土地勘もあるわ。)


と、半ば勘違いから共通点を見出し、物語にひきこまれていきました。



まだ読まれてない方のため、内容は詳しく語りませんが

はじめのうちはポッポちゃん、「孤独だな、寂しいな。」

もう少し読み進めると、「ポッポちゃん少し苦しいな。でも頑張ってるな。すごい。」


一気に読み進めます。

(途中、何度も静かに心揺さぶられる場面があり、店内に一人ですが、悲しい涙をこらえる。)


本当に最後の最後、ポッポちゃんの書いた手紙がでてくるのですが、そこで

初めて喜びの涙がポロリとsumikoの頬を伝っていました。

(完全に一人の世界にはいったね!)



はい、簡単に言いますとこんなお話しです!


私は一日で読破してしまいましたが、

(こらこら)

and_kichijojiに来られた時に、気が向いた時にだけゆっくり読み進めるのにもとてもいい本だなあと思いましたよ。


いつもかわらず同じ場所に置いてありますので、手にとってみられてはいかがでしょうか…

お店でお待ちしております。








またお会いしましょう。

ごきげんよう。



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